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冬季オリンピック競技の一つであるカーリングについてご紹介します。
バンクーバーオリンピックでは、カーリング競技にも注目が集まりました。
カーリングについてあまりよく分からない人も多いと思いますので、ルールをご紹介します。
■試合形式
カーリングにおいて、ゲーム中の1回の攻守はエンド(end)と呼ばれる。試合は8エンドか10エンドで行われ、またこの他に各チームに持ち時間が与えられる。冬季オリンピックなど公式な試合では10エンド、持ち時間73分で行われ、1分間のタイムアウトを2度とることができる。また、第5エンドが終了すると休憩となる。持ち時間がなくなった場合、ゲームが終了していないチームはその試合を没収される。
なお、試合途中で自チームの勝ちが望めないと判断した場合、相手チームの勝ちをコンシードすることでゲームを終了させることができる。10エンドマッチでは、6エンド終了後からコンシードの表明ができ、スキップ(主将)が相手に握手を求めることで行う。野球などでいうコールドゲームのルールはないが、数字的な可能性が仮に残っていても勝つ可能性が常識的にはない場合においてまで試合を続行することは、相手の技量を侮ることにもなり好ましくないとされる。
第1エンドの先攻、後攻はサードの者がジャンケンかコイントスで決定する。勝った方はストーンの色か最初のエンドの後攻をとることができる。第2エンド以降は前のエンドで得点を取ったほうが先攻となる。ブランクエンド(得点なし)だった場合は、前のエンドと同じになる。
各エンドではリード・セカンド・サード・スキップの順に、1人2投ずつ各チームが交互に1投し、ハウス(円)をめがけてストーンを氷上に滑らせる(これを「投げる」という)。ストーンの位置の指示はスキップまたはスキップの代理が行う(試合中はスキップしかハウスの中に入ることは出来ない)。また、決められた区間にストーンをとめなければそのストーンは外される。ストーンはホッグラインを超えなければならず、サイドラインに当たってもいけない。どちらの場合もストーンは外される。
スウィーピング。2人で行うことが多い。ストーンの距離を伸ばしたり、方向を微調整するため、自チームのストーンの進行方向の氷をブラシで掃く(スウィーピング)。また、スキップ(代理も含む)は相手チームのストーンをスウィーピングできるが、ティーライン(ハウスの中心を通る横のライン)より後ろしかスウィーピングできない(ストーンがティーラインを超える前でもスウィーピングは開始出来る)。
相手チームのストーンに自チームのストーンをあてて、ハウスからはじき出しても良い(テイクアウトと呼ばれる)。ただし、各チームのリードが2投ずつ投げ終わるまではフリーガードゾーン(ホッグラインからティーラインの間で、ハウスを除いた部分)にあるストーンをプレイエリアから出してはいけない(フリーガードゾーンルール)。相手チームのストーンをずらすことは可能だが、もしテイクアウトしてしまうと反則になり、相手ストーンは元の場所に戻される。
エンド終了時にハウス(1.83mの円)内にあるそれぞれのチームのストーンの中で、相手チームの全てのストーンよりも内側にある(ティーに近い)ストーンの数がそのチームの得点となる。この際、ハウスの外側にあるストーンは全く考慮されない。つまり、ティーに最も近いストーンのチームにのみ得点があることになる。そのため、当該エンドの負けチームの得点は常に0点である。エンドの最大得点差は8点、最小得点差は0点である。1エンドに満点の8点を獲得したチームは8-enderと呼ばれる。通常は両チームが確認して勝ち負けを決定するが、どちらのストーンがより中心に近いか判断しがたい場合は、エンドの終了後にメジャーが行われ、エンドの途中に行うことはできない。メジャーは、専用の器具を使って中心からストーンの内側までの距離を測定する。
第5エンドが終了すると7分間のハーフタイムとなり、選手たちは自分たちが試合しているカーリングシート(レーンとも言われる)の近くで後半の作戦を練ったり、糖分を含む食べ物や飲み物を摂取し体力を回復する。カーリングの試合は2時間30分前後の長丁場であり、集中力と体力を激しく消耗するためである。なお、試合中でコーチとの話し合いが認められるのは2度のタイムアウトを除きこの時間のみである(長野オリンピック開催前まではタイムアウト時もコーチとの話し合いは認められていなかった)。
■チーム構成
1チームは4人または5人だが、試合に出られるのは4人まで(3人以下でもショットを分担してゲームを行うことが可能)、補欠は必ず1人(複数いてはいけない)。
・リード - 1,2投目を担当。掃き手(スウィーパー)の役割になることが多い。
・セカンド - 3,4投目を担当。同じく掃き手の役割になることが多い。
・サード - 5,6投目を担当。スキップが投球する際に、代わりにスキップの役割を行う(バイス)ことが多い。スキップの参謀役となる。
・スキップ(主将) - 主に7,8投目を担当。試合において司令塔の役割を果たす。
・リザーブ - 補欠。チームメイトが何らかの理由でプレーを続行出来なくなった場合、代理を務める。
・フォース - スキップ以外の選手が7,8投目を担当する場合の呼称。(スキップは必ずしも7,8投目担当者である必要はなく、たとえばセカンドがスキップを務めても問題ない。)
■戦術
エンド最後のストーンを投げる事ができる後攻が有利とされ、後攻が1点を取ることは容易であるため、通常次のような戦術を取る。
・先攻チーム
1点以上を獲得する(先攻チームが点数を獲得しても不利にならない)。
2相手チームに1点だけ取らせ、次エンドの後攻を得る。
・後攻チーム
1双方0点(ブランクエンド)とし、相手チームの得点を押さえつつ、次エンドも後攻を得る。
2点以上を獲得する(再び後攻を得た時には、相手チームが得点しているため)。
ブランクエンドであれば後攻を維持できるので、1点を取るくらいならブランクエンドとして次のエンドで2点以上を狙う。また最終エンドに後攻が1点以上取る可能性が高いため、最終エンドの先攻はその前のエンドで2点以上の差をつけなければならず困難が伴う。このため最終エンドに後攻を得たほうが有利であるため、途中にわざとブランクエンドを作って調整することもある。
■基本用語
・ハウス (house) - プレイの中心であるリング(円)。
・ドロー (draw) - ハウスの中にストーンを止めること。
・ガード (guard) - 味方の他のストーンを守るために置くストーン。状況によっては相手のストーンもガードに利用される。
・テイクアウト (take out) - ハウスの外に相手のストーンをはじき出すこと。
・スウィーピング (sweeping) - すべっているストーンの前をブラシで掃くこと。ブラシがストーンにあたってしまうと、多くの場合は反則を取られる(当たった石を、バーンド ストーンという)。
■ショットの種類
・カム・アラウンド (come-around) - ドローショットの一つ。手前にあるストーン(ガードストーン)の後側に回り込んで止めること。
・フリーズ (freeze) - ドローショットの一つ。既にあるストーンの前側にくっつくように止めること。成功するとテイクアウトされにくくなる。
・レイズ (raise) - 相手や味方のストーンにあてて動かすこと。
・ロール (roll) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンを目的の場所に持っていくこと。
・ピール (peel) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンもアウトにしプレイエリアから出してしまうショット。
・ウィック (wick) - ガードストーンをアウトにしないようにずらすショット。
・ヒット・アンド・ステイ (hit and stay) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンはその場にとどめること。
・ヒット・アンド・ロール (hit and roll) - 既にあるストーンに当てて、投げたストーンを他の場所へ動かして止めること。
・ダブル・テイクアウト (double takeout) - 相手のストーンを2つ同時にはじき出すこと。
・トリプル・テイクアウト (triple takeout) - 相手のストーンを3つ同時にはじき出すこと。
・レイズ・テイクアウト (raise takeout) - 手前にあるストーンに当てて、動いたストーンで他のストーンをはじき出すこと。
・プロモーション・テイクアウト (promotion takeout) - ガードストーンに当てて、動いたストーンで他のストーンをはじき出すこと。
■スウィーピングの指示など
・イエス (yes)、ヤー (yeah)、イェップ (yep) - スウィーピングをしろという指示。
・ウォー (whoa)、ノー (no)、オフ (off)、アップ (up) - スウィーピングをやめろ、または、するな、という指示。
・ハード (hard) - もっと一生懸命掃け、という指示。
・ハリー (hurry) - もっと速く強く掃け、という指示。
・クリーン (clean) - ストーンの前を軽くブラシで掃くこと。動いているストーンと氷の間に髪の毛が1本挟まっただけでも軌道が変化するため、掃いてゴミを取り除く。
■その他
・ウエイト (weight) - 投球の力。ストーンのスピード(秒数)で表される。投球時、選手には戦略に応じてウエイトを微調節することが要求され、その精度が試合における重要な要素にもなりうる。スウィーパーは判断したウエイトをスキップに伝達し、スキップはそのウエイトに基づきスウィーパーに指示を出す。
・エキストラ・エンド (extra end) - 第11エンド(8エンドゲームでは第9エンド)以降の延長戦。
・ブランク・エンド (blank end) - 両チーム無得点のエンド。次のエンドで再び後攻権を得るために、後攻のチームが意図して無得点にすることがある。
・ビッグエンド (big end) - 1エンドに3点以上得点すること。
・エイト・エンダー (8-ender) - 1エンドに8点得点すること。自チームの手持ちのストーンの8個全てが得点の対象となること。
・スチール (steal) - 複数のエンドを連続して得点すること。先攻で得点すること。
・リンク (rink) - カーリング場のこと。
・シート (sheet) - カーリングのゲーム用に整備された氷。アイスとも呼ばれる。
・アイス・メーカー (ice maker) - 製氷技術者。シート表面の補修なども行なう。アイス・メーカーによってシートの特性(後述)が左右されることも多い。
・ペブル (pebble) - シートの最終仕上げ作業として表面に霧状の蒸留水を散布することにより生成される氷の微細な粒。厳密には、この微細なペブルによる点の上をストーンが滑る。アイス・メーカーによる手作業のため、個性が生じ、リンクや気候によっても違いが出る。
・キーン・アイス (keen ice) - ストーンが滑りやすい氷。
・スロー・アイス (slow ice) - ストーンが滑りにくい氷。
・スウィンギー・アイス (swingy ice) - ストーンのカール幅が大きい(カールしやすい)氷。
・バイス・スキップ (vice skip) - スキップが投球するときに、スキップに代わってハウスに立って指示をする選手。サードが務める事が多い。
・コンシード (concede) - 相手のチームの技術、戦略を認めて降参すること。終盤、大差がついて残りのストーンを投げても逆転が困難な場合、負けているチームが勝っているチームへ握手を求める。これを表明した時点で最終エンドまで達していなくても試合終了となる。
| 順位 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | カナダ | 2 | 2 | 2 | 6 |
| 2 | イギリス | 2 | 0 | 0 | 2 |
| 3 | スイス | 1 | 2 | 1 | 4 |
| 4 | スウェーデン | 1 | 1 | 1 | 3 |
| 5 | ノルウェー | 1 | 0 | 1 | 2 |
| 6 | デンマーク | 0 | 1 | 0 | 1 |
| フィンランド | 0 | 1 | 0 | 1 | |
| 8 | フランス | 0 | 0 | 1 | 1 |
| アメリカ合衆国 | 0 | 0 | 1 | 1 |
男子
| 大会名 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 1924 シャモニー | イギリス | スウェーデン | フランス |
| 1998 長野 | スイス | カナダ | ノルウェー |
| 2002 ソルトレイクシティ | ノルウェー | カナダ | スイス |
| 2006 トリノ | カナダ | フィンランド | アメリカ合衆国 |
女子
| 大会名 | 金 | 銀 | 銅 |
|---|---|---|---|
| 1998 長野 | カナダ | デンマーク | スウェーデン |
| 2002 ソルトレイクシティ | イギリス | スイス | カナダ |
| 2006 トリノ | スウェーデン | スイス | カナダ |
| 役職 | 氏名 | 年齢 | 勤務先・所属先名 |
|---|---|---|---|
| チームリーダー | 佐藤 健一 | 59 | 青森公立大学 |
| 監督 | 阿部 晋也 | 30 | (社)日本カーリング協会 |
| コーチ | MIKI Fuji Roy | 68 | |
| トレーナー | 髙橋 小夜利 | 37 | 国立スポーツ科学センター |
| 選手 | 目黒 萌絵 | 25 | (株)みちのく銀行 |
| 選手 | 近江谷 杏菜 | 20 | 青森市文化スポーツ振興公社 |
| 選手 | 本橋 麻里 | 23 | NTTラーニングシステムズ(株) |
| 選手 | 石崎 琴美 | 31 | 学校法人木浪学園 |
| 選手 | 山浦 麻葉 | 25 | (株)東奥日報社 |